浸水被害の減少
下流部密集市街地
対策しない場合
大雨時には川が氾濫し、大きな被害を受けます。
対策した場合
河川の整備と合わせ、雨水貯留浸透施設などを設置することにより、大雨時にも洪水は川の中を余裕をもって流れます。
清らかで豊かな流れの創出、自然との共生
中流部田園地帯
対策しない場合
川の水は少なく、汚れています。魚も鳥もほとんど見られず、人々は川に背を向けてしまいます。
対策した場合
清らかで豊かな水が流れ、生物のにぎわいが感じられます。子供が川の中で遊んだり、川沿いを散策する人々が増え、川が生活と密着します。
湧水の復元
中・上流部谷地
対策しない場合
雨が地面に浸み込まなくなり、地下水位が低下します。その結果、ガケ下で多くみられた湧水が枯渇したりします。
対策した場合
雨水浸透ますなどで土壌に雨水を戻すことで地下水位は上昇し、清らかな湧き水が復元されます。
地下水位の上昇
中・上流部の台地
対策しない場合
雨が地面に浸み込まなくなると地下水位が低下し、井戸水などが涸れたりします。
対策した場合
雨水浸透ますなどで土壌に雨水を戻すことで地下水位は上昇し、地下水が豊富に利用できます。
気温の上昇の緩和
下流部オフィス街
対策しない場合
一般に都市化がすすむと気温が上昇し、夏には熱帯夜が増えると言われています。
対策した場合
公園や緑地の面積を増やしたり、雨水浸透ますなどで土壌の水分量が増えると気温の上昇は緩和されます。
雨水の有効利用、渇水時や震災時の水源確保
対策しない場合
日照りが続き、ダムや川の水が少なくなると、給水が制限され水道が使用できなくなり、日常生活に大きな支障をきたします。
対策した場合
給水が制限され水道が使用できなくなっても、雨水を貯めておけば、庭への散水やトイレの洗浄水として利用できます。